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ネオンライトでは燃やせない [音楽]

 このところ、毎朝7時15~20分位だろうか、
文化放送の「ソコダイジナトコ」で
JR東日本の年末年始の帰省キャンペーンのラジオCMがながれる。
このCMに少し違和感を感じる。

 中島みゆきの「ホームにて」という曲
(1977年、33年前!発表のアルバム「あ・り・が・と・う」に収録されている。)
が使われているが、
東京~青森が新幹線で直結した(正確には「新青森」になるが)
直後の帰省キャンペーンなのに、
この曲に出てくるのは、ブルートレインかあるいは客車の夜行列車という趣の列車で
とても最新鋭の新幹線の車両にマッチするようには思えない。
(歌詞の中に「白い煙と乗車券」というフレーズが出てくる。
 現在上野駅に特別列車(例えば、SLが牽引する列車)以外に、
 気動車およびディーゼル機関車が乗り入れることはなく、
 「白い煙」は出ない。)
そこは、まあ良いとしても、
なんと、この歌の主人公は故郷に帰っていない。
切符を買ってホームまで来て、
いざ乗ろうというところまで来たが、
やはり帰ることは出来なかったという内容だ。
帰省キャンペーンで使っている曲なのに…。
もっとも、JRにしてみれば、乗車券を買ってもらえれば、
それを利用しようと、使わずに無駄にしてしまおうと、
買った後はご自由にということなのかもしれない。
(切符を買って帰る気満々でも、始発駅でドア開けてくれないと、
 乗って帰れませんよ、JR東日本の運転手さん・車掌さん!)

 この曲のYOU TUBEのコメント欄には、北海道の夜行列車「からまつ」が
モチーフではないかという意見もあるが、
私としては都内のターミナル駅を出発していく列車もふさわしいと思う。
ネオンライトきらめきや帰り人の笑顔は、
大都会と故郷の対比が大きいことを表しているのだろうから。
(当然、白い煙は見られないけれども。)

 また、この曲はパーカッションがとても印象的な働きをしていて、
コンガと思われる打楽器が、レールの継ぎ目を越えて走る列車の車輪の響きを表し、
時折打たれる「ベル」の音が、踏切の警報機の音を思い起こさせる。
私の好きな中島みゆきの曲ベスト10にも入るであろうこの曲、
聴いたことのない人は、是非聴いてみていただきたい。


私としては上野駅から北に向かうブルートレインのイメージですが
無かったので、これで。



名盤「あ・り・が・と・う」


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